花粉症との長い戦い
私は2012年に花粉症を発症して以来、毎年花粉症に苦しんできました。
花粉症の症状自体が辛いのはもちろんですが、桜をはじめとする花が咲き乱れる春の時期に外出が怖くなることは、精神的にも大きなストレスでした。
これまで様々な対策を試してきましたが、なかなか効果を実感できませんでした。
しかし、今年の花粉症シーズンである方法を試したところ、完治はしていないものの、症状が自分でも驚くほど劇的に改善されました。
この記事では、その対策法についてご紹介します。
私の花粉症歴
私は中国・上海の出身で、2008年8月に来日しました。
翌年2009年の花粉シーズンには花粉症の症状は出ていませんでした。
しかし、同じ上海出身で私よりも前に日本に来た職場の先輩は、当時すでに花粉症に苦しんでいました。彼はよく「花粉シーズンの戦力(仕事のモチベーション)は通常の半分以下!」と言っていました。
当時、私は花粉症の辛さを体感したことがなかったので、「これは単なる仕事をサボる言い訳では?」と思ったこともありました(もちろん、口には出しませんでしたが…笑)。
その先輩によると、花粉症は日本に来てすぐ発症するわけではなく、一般的に来日5年目あたりが発症の境目だそうです。「5年目までに発症しなければ一生大丈夫かもしれない」とのことでした。
その話を聞き流していた私ですが、来日5年目の2012年、見事に花粉症を発症。その年はまだ症状が軽かったものの、翌年から「本降り」となり、それ以来ずっと花粉症に苦しんできました。
試した花粉症対策
治療を受ける?
花粉症を発症した当初、病院に通ったのは一度だけです。その際、先生から「まずアレルギー検査を受けてください」と言われ、少し薬を処方された程度で診察は終了しました。
事前にネットで調べた結果、花粉症に対する有効な治療法がないことは分かっていましたが、辛さのあまり一縷の望みをかけて病院に行ったのです。しかし、やはり期待は裏切られ、「どうにもならないんだな」と感じました。
その後、いくつか市販のアレルギー専用鼻炎薬を試した結果、私に一番効果があったのは「アレグラFX」でした。以降、毎年この薬を飲み続けています。ただし、この薬も完治するわけではなく、あくまで症状の緩和が目的です。花粉の飛散量が「多い」や「非常に多い」となる日は、効果が薄れることもあります。
28錠14日分
お得な56錠28日分
舌下免疫療法とは
「舌下免疫療法」とは、アレルギーの原因物質(スギ花粉、またはダニ)を含む錠剤を「1日1回、舌の下に1分間保持した後、飲み込む」ことで体質を改善させる治療法です。
当然、この治療法を受けることも検討しましたが、調べてみると短所が驚くほど多く、すぐに諦めました。正直なところ、花粉シーズンの2~3ヶ月を我慢して過ごす方がよほどマシだと思いました。
舌下免疫療法の短所
・治療には長期間(3~5年)かかり、毎日の服用が必要となる
・服用前後2時間は、激しい運動、アルコール摂取、入浴ができない
・無効例が20~30%存在する
・ヒノキ花粉にはあまり効果が期待できない
免疫力を高める取り組み
免疫力を高めるためには、一般的に食事と生活習慣の改善の2つの方法が挙げられます。
食べ物の見直し
ネットで調べると、「花粉症によい食べ物」に関する記事がたくさんあります。私もおすすめされた食べ物や飲み物をいろいろ試してみましたが、結論から言うと、あまり効果は感じられませんでした。
乳酸菌
乳酸菌といえば、やはり「ヨーグルト」ですね。私はヨーグルトがあまり好きではありませんが、ある年の花粉症シーズンに試しに食べ続けてみました。結局、効果は感じられませんでした。
ビタミンD
ビタミンDといえば、青魚や日光浴が挙げられます。私は魚が好きでよく食べています。また、ウォーキングや登山も好きなので、日光浴の機会も多い方だと思います。
ビタミンDの摂取が体によいことは、随分前から知っていたため、一年を通して意識して摂取しています。ただし、花粉症の改善にはあまり効果を感じられませんでした。
食物繊維
今でも、家の近くにある「グリーングルメ」というお惣菜屋さんで野菜サラダを買うことがありますが、ある時期には週に3回以上の頻度で購入していました。このお惣菜屋さんのサラダはスーパーのものよりも高額で、正直、財布には痛いです(笑)。
結果的に、便通が良くなったと感じましたが、花粉症の症状は改善されませんでした。
意外な落とし穴
花粉症の予防に良いと言われる食べ物・飲み物としては、チョコレート、コーヒー、ココア、緑茶、梅干しなど、さまざまなものがあります。ただし、花粉症の際には控えた方が良いとされる食べ物・飲み物も存在します。
アルコールは花粉症を悪化させると言われており、これを知っている方は多いでしょう。私自身、花粉シーズン中は飲酒をしません。ただ、最近になって知ったのですが、以下の食べ物もなるべく避けるべきとされています。
・スイカ
・メロン
・トマト
これらはどれも私の大好物なので、初めて知った時にはかなり驚きました。私は基本的に春に花粉症の症状が出るため、スイカやメロンを食べることはあまり影響がありません。しかし、トマトは一年中食べているので、これは少し困りますね(笑)。
生活習慣の改善
生活習慣改善のためによく言われること:
・早寝・早起きをする
・1日3食、バランスよく栄養をとる
・糖分や塩分の摂りすぎに注意する
・ストレスをためないようにする
皆さん、これを見てどう思いますか?
実際、このように食事を見直したり、生活習慣を改善したりするのは、本当に生活に余裕がある人だけができることではないかと、以前から思っていました。極端な例を挙げると、生活に余裕がある人、特に経済的に困ることがない方であれば、便利なネットショッピングを活用したり、花粉シーズン中は家に籠ったりすることができます。また、花粉の飛散が少ない地域に旅行や短期滞在をすることも可能でしょう。こうした対策には多くの選択肢があります。
一方で、普段から仕事が忙しい人にとっては、仕事の性質上、早寝・早起きがそもそも難しい場合もあります。また、外食が多いため栄養バランスを保つのが難しく、仕事をしている限りストレスを完全に避けることは不可能でしょう。
そのような状況では、花粉症予防のためにさまざまな対策をとること自体がストレスの原因になりかねません。少なくとも、私自身はそのように感じています。
一筋の光
劇的に症状が改善された対策とは
これまで色々な花粉症対策を試し続けても効果が出なかった私ですが、昨年、偶然SNSである対策法を見つけました。その方法とはズバリ、「脱小麦(グルテンフリー生活)」です。
この対策法自体は新しいものではありませんが、なぜか対策法を探し続けていた私がそれまで気づいていませんでした。今年の花粉シーズンが始まる前から「脱小麦」を意識し、食生活を見直したところ、シーズン中に自分でも驚くほど症状が改善されました。本当になぜこの対策法に早く気づかなかったのかと、悔しく思ったほどです。
脱小麦生活は難しい?
現代社会では、小麦はさまざまな食品に使われており、完全に避けるのはほぼ不可能でしょう。ただし、私のように摂取量を減らすだけでも十分な効果を感じられました。人によると思いますが、脱小麦生活はそれほど難しいものではないと思います。
小麦が主成分の食品を食べない
これは最も分かりやすい方法だと思います。小麦が主成分の食品といえば、パン、麺類、餃子、ハンバーガー、ピザなどが挙げられます。
私の場合、麺類と餃子は好きですが、食べないと生き甲斐を失うほどではないので、花粉シーズン中は我慢しました。シーズンが過ぎたら、頻度を減らして食べるつもりです。それ以外の食品は嫌いではありませんが、それほど好きでもないため、今シーズンの1ヶ月前から完全に食べるのをやめました。今後も選択肢がある限り、食べないと決めています。
勉強を続け、経験を積む
症状が劇的に改善されたとは言いましたが、実際にはシーズン中に良くなったり悪くなったりを繰り返しました。これはその日の花粉飛散量に影響されるほか、無意識に小麦を多く含む食品を摂取してしまったことも一因だと思います。
実際、一度だけ鼻水が止まらなくなるほど症状が悪化したことがありました。原因を探ると、前日の夕食で「和幸」という店のとんかつを食べたことが発症の引き金になったのではないかと思いました。とんかつの衣には小麦粉(薄力粉)が主に使われているためです。
前にも言いましたが、現代社会では小麦はさまざまな食品に使われており、完全に避けるのは難しいです。そのため、どの食品に小麦が多く含まれているか、どの食品が少なく比較的安全なのかを学び続け、経験を積みながら、できるだけ小麦の摂取を減らしていきたいと思います。
まとめ
2024年の花粉シーズンはいよいよ終盤を迎えました。小麦の摂取制限のおかげで、今年は花粉症を発症してから十数年の中で最も楽に過ごせたと感じています。もちろん、花粉症が完治したわけではありません。加えて、マスクを着用したり、薬を飲んだりといった基本的な予防措置も例年通り行いました。
これからも小麦の摂取制限を続けていこうと思います。目標としては、来年は完治しなくても、せめてマスクも薬も使わず、今年と同じレベルの症状で過ごせるよう努力したいと思います。
長い花粉症との闘いで、ようやく勝ち筋が見えてきました!
おまけ
おすすめの曇り止め
寒い季節、メガネが曇るのはよくあることですよね。ここで、私が一押しの曇り止めをご紹介します。
レンズに息を吹きかけてから、約10秒間優しく拭き上げるだけでOK。そして、その効果が長く続きます。
重曹クエン酸水
食用重曹と食用クエン酸を水に溶かして飲む「重曹クエン酸水」。これを飲むと体に良い、さらには「花粉症が治った」という書き込みをSNSで目にすることがあります。
正直なところ、私は半信半疑でしたが、たとえ効果がなくても副作用がなさそうだったので、試してみることにしました。ただ、ネットで販売されている商品はほとんどが何百グラム、または1kg以上の大容量パッケージ。それでも先月ようやく個包装の商品を見つけて飲み始めました。
SNS上では、重曹クエン酸水の効果について賛否が分かれているようです。花粉症に効果があるのかどうか、私が飲み始めた時点ではすでに小麦摂取制限のおかげで症状が落ち着いていた今シーズンのど真ん中。ですので、重曹クエン酸水に本当に効果があるのか、また、あるとしてもどの程度貢献しているのかは正直分かりません。それでも、一旦飲み続けてみようと思っています。
単品購入
定期購入
それでは、この記事はこれで終わりです。
花粉症との闘い、皆さんの健闘をお祈りします!