宛如仙「镜」、神様の鏡――北アルプス八方池

登山&旅行
木道の向こうは・・・

 木道の向こうには、絶景が待っている!

 「宛如仙镜」は中国語ですが、実は少し誤りがあります。正しい中国語の表現は「宛如仙境」で、日本語に訳すと「まるで仙人が住む場所」という意味になります。ただ、中国語では「镜」の発音が「境」と同じで、日本語の「鏡」を意味します。そのため、ここではあえて「镜」を使いました。つまり、今回目にした北アルプスの八方池は、まさしく神様の鏡のように息をのむほどの絶景を映し出していたのです。

 八方池は北アルプスの唐松岳へ向かう尾根道沿いにあります。晴れた日で、さらに風がないときに限り、水面が鏡のようになり、周囲の美しい自然を映し出します。その結果、幻想的な光景を楽しむことができます。しかし、こうした絶景を見るのは実はかなり難しいものです。晴天を狙って訪れても、「風がない」という条件がなかなか揃わないからです。私たちが八方池を訪れたのは10月16日。このような絶景を目にすることができたのは、本当にラッキーでした。

 「この景色を見たい!」という願望のもう一つの「敵」は、山の天気の変わりやすさです。私たちが八方池に到着したのは朝8時半ごろでしたが、白馬三山の方面にはすでに雲が湧き始めていました。個人的には、少し雲があるほうがかえって趣があると思いますが、もし完全に雲に隠れてしまったら、本当に残念だったでしょう。

 昨日のヤフーニュースを見てびっくりしました。丹沢の山頂部でも雪が積もったようです。今、八方池に映し出されているのは、雪化粧をまとった峰々かもしれません。季節の移り変わりは本当に早いですね。


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