日本語があまり得意ではない私が、初めて「リハビリ登山」という言葉を知ったのは、同じく中国・上海出身、日本語が私よりずっと上手な友達から教えてもらったときのことでした。
「リハビリ」というと、けがや病気からの回復を目的に行うトレーニングという印象が強かったので、最初は少し驚きました。もちろん、私たちはけがや病気ではありませんでしたが、本格的な山登りは久しぶりだったのです。
この意味で「リハビリ登山」という表現があることを知り、自分の日本語の勉強不足を痛感しました。
今回登る山は、日本百名山の一つで、山梨県に位置する標高2,057mの大菩薩嶺です。コースは、上日川峠から大菩薩嶺、大菩薩峠、石丸峠を経て石丸峠入口へと至る初心者向けのルートです。「リハビリ登山」としては、まさにちょうど良い難易度と言えるでしょう。
5月4日、ゴールデンウィークの真ん中で天気は快晴。文句なしの登山日和でした。朝8時前、JR甲斐大和駅前のバス乗り場には長い行列ができており、上日川峠に向かうバスは臨時便が3台以上増発されるほどの大盛況でした。
大菩薩嶺を巡るコースの最大の魅力は、雷岩から大菩薩峠までの開放的な笹の平原を歩く尾根道と、裾野まで見渡せる雄大な富士山の絶景です。冒頭の写真は、この絶景を象徴する定番の一枚です。
笹の平原は、私が大好きな山の景色の一つです。大菩薩嶺だけでなく、他の山でも笹の平原が広がっていると、それだけでテンションが一気に上がります。

大菩薩峠から下山することもできますが、「せっかくのリハビリ登山だから、もう少し足を伸ばしてみよう」と、私は同行していた友達に提案しました。ただ、実はこの先に、私がどうしても見たい景色があったのです。それは石丸峠の笹の平原。山麓ではすっかり春の装いでしたが、笹の平原はまだ完全には緑を取り戻していませんでした。

大菩薩峠から石丸峠の間には、「熊沢山」というピークがあります。この時期、このあたりには可憐な小さな白い花がたくさん咲いていました。山野草には詳しくない私ですが、後で調べたところ、この花の名前は「バイカオウレン」だとわかりました。

下山途中の道でも、ところどころでスミレの花を見かけました。

私は趣味で「ヤマスタ」というアプリを使って山のスタンプを集めています。このアプリでは、山頂や観光名所など指定された場所で、スマホのGPS機能を使ってチェックインすると記念のスタンプを集めることができます。登山の疲れで山頂のチェックインを忘れてしまうこともよくありますが、今回は無事にゲットできました!
