➡ 2023/07/15 北アルプス縦走1日目
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稜線ルートか巻道ルートか
2足靴下作戦の効果は上々。三俣山荘を出発したときには、足の痛みはほとんど感じませんでした。
午前7時5分、三俣峠に到着しました。
三俣峠は稜線ルートと巻道ルートの分岐点です。両ルートは最終的に双六小屋の手前で合流します。稜線ルートは景色が素晴らしいものの、体力と時間を要します。体力自慢の二人は稜線ルートを選びましたが、私とYさんは迷わず巻道ルートを選択。

一方、Oさんは少し迷っていましたが、前日の疲れが残っている様子だったため、体力を温存する目的で私たちと一緒に巻道ルートを進むことにしました。
私が巻道ルートを選んだもう一つの理由は、このルートが花畑に囲まれた「花の道」だからです。




実は、巻道ルートでも素晴らしい景色を楽しむことができます。

双六小屋
午前8時52分、双六小屋に到着しました。巻道ルートはやはり楽で、鈍足の私たちがあの二人より先に着いてしまいました。
小屋では喫茶営業をしていましたが、目当てのケーキはまたもや品切れ。本当にショックでした。

そして今回はようやく気づいたのですが、双六小屋の看板は、あの脚本家で著作家の田中澄江氏が書いたもののようです。
クロユリ
双六池を通過する際、何人かが道端に向かって写真を撮っているのを見かけました。気になって近づいてみると、なんとクロユリが咲いていました。この4日間、いろいろな花を見てきましたが、クロユリを見たのはこれが初めてです。
驚いたのは、双六池のクロユリがとにかく黒いことです。8年前に白山で撮ったクロユリの写真と比べてみると、その違いは一目瞭然でした。


ちなみに、鏡平山荘へ向かう途中に「くろゆりベンチ」という休憩ポイントがありますが、その周囲でクロユリを見つけることはできませんでした。


鏡平山荘
双六小屋を出発してしばらくすると、足の痛みを感じ始めました。それがマメの痛みなのか、単なる疲労からくる痛みなのか、もう自分でも分からない状態でした。
鏡平山荘に到着したのは午前11時22分。ここで昼食をとり、少し長めの休憩を取りました。昼食には牛丼を注文し、飲み物はかき氷(名物!)ではなく、気分転換にコーヒーフロートを選びました。


この時、空は曇り始めており、鏡池に映る槍・穂高の姿は残念ながら見ることができませんでした。
わさび平小屋
曇り空で日差しはないものの、標高が下がるにつれて徐々に暑さを感じるようになりました。鏡平山荘から約2時間で小池新道を歩き切り、小池新道登山口から左俣林道へと進みます。そしてさらに20分ほど歩いて、わさび平小屋に到着しました。ここで少し小休憩をとりました。



わさび平小屋の名物といえば、冷たい湧き水で冷やした新鮮な野菜や果物です。私はスイカを注文しました。一口食べると、まさに生き返るような爽快感!
新穂高温泉・下山
左俣林道は傾斜が緩やかで歩きやすい道でしたが、足の痛みが増してきて、辛抱のひと時が続きました。結局、私は最後になり、ゴール手前でようやくOさんと合流。他の3人は一足先に前のバスにぎりぎり間に合い、平湯に向かって情報収集を進めていました。
平湯では、それぞれの帰路に分かれることに。Yさんは友人が車で迎えに来てくれ、Oさんは高速バスで新宿へ向かいました。私は体力自慢の二人と一緒に松本駅まで行き、中央線特急に乗車しました。最終的に平湯で現地解散となりました。
家までの帰り道はまだ長いですが、無事に下山できたことに心からほっとしています。
皆さん、4日間本当にお疲れ様でした!
今回の山旅の感想と反省点
北アルプスの地図のコースタイム設定はやはり厳しい?
実は以前から薄々感じていたのですが、北アルプスの地図に記載されているコースタイムは、他の山域に比べてやや厳しい設定のように思います。つまり、同じペースで歩いても、他の山域ならコースタイム通りに歩けるのに、北アルプスではそれがなかなか難しいのです。
昔は荷物の軽量化を徹底することで何とか対応していましたが、今回は久しぶりの北アルプスだったため、少し油断してしまいましたね。
この感想を友達に話したところ、「トレーニングしろ!」と突っ込まれました。
まあ、確かに正論ですけど、まずは荷物の軽量化から始めるべきですよね?(笑)
山の中で電波が良くなった?
私の携帯はソフトバンク社と契約しています。以前は山に入るとずっと圏外になることが多かったのですが、今回のルートでは、電波が入る場所が増えたと感じました。かなり改善されたようですね。
ここで一つ反省点があります。2日目、高天原山荘に到着が遅くなると分かった時点で、もっと早く山小屋に電話で連絡すべきだったと思います。
荷物の軽量化
今回の山旅で最大の反省点は、無駄な荷物が多すぎたことです。欲張って星空を撮影したい、自撮りもしたいと思い、三脚と自撮り棒を持参しましたが、結局一度も使いませんでした。
次回の山旅では、昔の感覚を思い出しながら、徹底的に軽量化を図ろうと思います。
次の山旅が今から楽しみです!
➡ 日本北アルプス(北部)の高山植物
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